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1. 調査結果のまとめ  





以下は今回行ったレーザースキャナーによる3次元計測ならびに写真撮影による調査結果のまとめである。3D計測および写真ページに詳細がありますのであわせてご覧下さい。3次元計測以前の理解は本ページの下部にまとめてある。


1.二つの石の関係
”現在の状態”が示すように、ここには大きな石が二つならんでいる。作成したコンピュータモデルで側面を詳細に検査した結果、両者の凹凸が一致し、さらに間にある小さな石(緑)との嵌めあいも一致したたため、これらの石は嘗て一つに纏まっていたと思われる。この纏まっていた石は、上より見ると5−6個の角を持つより矩形に近い形をしていたと思われる。正確な寸法は測りづらいが、概略の幅3.5メートル、支え石を除く高さ2.5メートル、従って容量30立方メートル、総重量70トン(比重2.3として)程度であったと思われる。(注:この値は概算値である。) 纏まっていた時、石が一体物であったか複数であったかは不明であるが、大きな石が自然的理由(例えば何かの落下)で中央で真っ二つになるとは考えにくいので、元々複数であった可能性があると思われる。

現在の状態 移動処理後




2.分離した石の形状ならびに背面
分離した石は元の場所から恐らくずり落ちたと思われるが、この石を横からみると断面は直線的な矩形で、さらに端には板状の部分があり、人工的な印象を受ける。背面には引っかいたような溝がある。



3.支え石
中心の石(人面石)の下部は平らになっており、さらに下にある複数の矩形の石によって支えられている。

平らな底面と支え石。支え石の幾つかは傾いている。
上の場所から石に沿って右側へ移動した別の角である。大きな石があたかも列をなした石の上に置かれているような印象を受ける。
石列を正面から見る。
写真の拡大。クサビ型の石がはめ込まれているようでもある。


4.割れている小さな石

中心の石(人面石)と分離した石の中間にある小さな石である。コンピュータグラフィックスでは緑色で表されている。この石は、自然による生成としては大変変わった形をしており、石の下にはツールマークのような凹みも見られる。

全体写真
孔雀が羽を広げたような形をしている。
石の下に溝がある。これは何かのツールにより削られたものであろうか?
反対側より見た写真。石の下、横とも対応する箇所と嵌めあうように割れている。

まとめ
ここにある一群の石は嘗て一塊の大きな石であったと思われる。この時石は、上より見ると5−6個の角を持つより矩形に近い形をしており、正確な寸法は測りづらいが、概略の幅3.5メートル、支え石を除く高さ2.5メートル、容量30立方メートル、総重量70トン(比重2.3として)程度であった。(注:この値は概算値である。)この石が何らかの理由で幾つかに分割した。

分割前に、石が一つであったのか複数であったのかは、確かめる術が無いが、
− 分割箇所が最も割れにくい石の中央である事、
− 割れた面に人工とも思われる部分がある事、
− 人面石が、支え石、下半分、上半分、天板という複数から成る可能性がある事、
から、元々複数の石から成っていたと考えている。


これまでの理解のまとめ
場所: (地図 大体この辺り。Yahoo地図
場所 高度 m 北緯 東経
遊歩道上がり口   115 24.26.509 123.00.774
人面石 150 24.26.581 123.00.880
使用GPS; GARMIN社 POKE・NAVI

方位 320度方向に宇良部岳がある。
地質・その他 
材質 砂岩と思われる。因みに、近くにはこの場所より高い岩場は見当たらず、この石が何処かから転がり落ちてきたということは無いようである。
風化 海面上150メートルにあり、海水は届かない。雨・風には曝される。
周囲の石構造物の有無 周囲をくまなく探したわけでは無いが、人面石から遊歩道をさらに東に進んだ位置にも大きな岩がある。(B10mxD5mx3m程度、目測)但し人面石のように何かを思わせる形状はしていない。人面岩から海側へ10数メートル進んだ所に、引っかき傷のある小さな丸い岩が幾つかある。
コメント 権藤正勝: 新川鼻人面石詳細報報告
沖縄県立埋蔵文化財センター所長 安里嗣淳氏
砂岩の中に ニイブ(沖縄の言葉で骨状)が混ざりレンズのように剥がれると、目のように見えるらしい。沖縄本島、泡瀬の県総合運動場の海岸にあのような目に見えるな穴がたくさんあるという。(黄トンボ事務局綿貫信一氏と鈴木旭氏が、ニイブが多く見られるという海岸に出向き、撮ってきた写真が写真5である。確かに目玉状の構造物ではあるが、人面石のそれとは、いささか異なるようである。)

琉球大学教授 木村政昭氏
木村氏もやはり、安里氏同様に人面石の目玉は、層間異常と呼ばれる堆積構造なら自然でも形成されうると言う事だった。普通、地層は平行にたまるが、大地震あるいは津波などの折斜面を荒い堆積物が滑り落ちてきてあのようなブーディン(ウインナー)状の目玉構造を作ることがあるという。
木村氏は、突き出した舌状の構造物ついても人が設置した可能性は十分考えられるが、偶然に収まったという可能性を否定する証拠にはならないという。上部の杯状穴についても自然に形成されることがありうるという。

グル-プ黄トンボ 権藤正勝氏 (第一発見者)
私がこの人面石に人の手が加わっていると確信したのは、目や杯状穴などの個々の構造物ではない。この人面石は、新川鼻付近の山頂部に近い斜面にあるのだが、底面は完全に平らで、複数の上面が平らな石で水平に支えられているのだ(写真6)。「巨石が山の斜面を転がってきて、偶然に散乱していた石の上に乗り収まった」と考える向きもあるかもしれない。もしそうだとしたら、人面石の底面と、支えている石の上面が、完全に平面であると言う事実を説明できるだろうか?
目や杯状穴などについても、個々のパーツは確かに自然でも形成しうるものだと考えられる。しかし、これらの自然に形成された構造物で、偶然にも2面にハッキリした人面が浮かんでくるだろうか。鈴木氏によると更に、南西面にも崩れているが人面が浮かんでいるという。おまけに人面石の上部には、杯状穴まであるのだ。これほどまでに、奇妙な構造体が一つの巨石に集中する事があるだろうか。